鉄フライパンの基本とおすすめ5選

お料理好きには欠かせない台所道具のひとつといえば「鉄フライパン」。
憧れのフライパンだけどなかなかハードルの高いもの。
使い方やお手入れ方法など、手間のかかるイメージがあるかと思います。

そんな鉄フライパンですが、最近では錆びにくく面倒なお手入れがいらないものなど、気軽に使える商品が増えているんです。

そこで今回は、鉄フライパンの基本と、おすすめの商品をご紹介します!

鉄フライパンの特徴

鉄のフライパンで調理すると美味しく仕上がると言われる理由は、優れた「熱伝導率」と「蓄熱性」。フライパンに熱をムラなくしっかりと蓄えるので、食材にも熱が均一に伝わり、炒め物はシャキッと、お肉はジューシーに仕上がります。「丈夫さ」も魅力です。熱への耐性も高いため、高火力調理が可能。丈夫だから長く使え、使う程に油なじみよくなり、扱いやすくなる。まさに「一生もの」。
一方で、錆びやすいという欠点があり使用後のお手入れは必須。また、鉄ならではの重さで腕が疲れるというデメリットも。

正しい使い方

はじめて使う前には【油ならし】

油ならしをすることで表面に薄い油の膜ができ、こげつきやこびりつきを防いでくれます。
①鉄フライパンをお湯で洗い、中火で2~3分加熱。水気を飛ばす。
②火を止め、多めの油(1/2~1カップ)をなべ肌にまわし入れる。
③弱火で3分加熱
④火を止めオイルポットに油を戻す。
⑤鍋が冷えたら、油がなじむようにキッチンペーパー等で内側をまんべんなく拭く。

※商品によっては【空焼き】が必要な場合もあります。商品の説明書をよく読んで行ってください。

調理で使う前に【油返し】

鉄フライパンを上手に使いこなすために、調理前に必ず毎回行ってください。こげつきにくくなります。
①中火で加熱。
②多めの油(1/2~1カップ)をなべ肌にまわし入れる。
③油煙が出始めたら火を止める。
④オイルポットに油を戻す。
⑤調理に必要な量の油を入れて調理開始。

調理が終わったら【すぐにお湯で洗う】

錆びにくくするために、使い終わったらすぐにお湯で洗ってください。
①フライパンが温かいうちに、タワシやささらを使ってお湯で洗う。
②火にかけ水気を飛ばす。
③内側に油を薄く塗る。

※洗剤は使わないでください。
鉄フライパンは使い込んでいくうちに油がなじみ、錆びにくくなります。洗剤を使うと馴染んだ油が洗い流されてしまい、錆びやすく焦げ付きやすくなってしまいます。

鉄フライパンのおすすめ

初心者の方でも使いやすい!
リバーライト 極JAPAN

スタッフの中でも愛用者の多いリバーライト 極JAPAN。人気の秘密は使用後のお手入れのしやすさ。
表面に窒化加工を施すことで、鉄の良さや特性はそのままで極めてサビにくくなり、面倒だったお手入れがとても簡単になりました。
使用後は、フライパンが熱いうちにタワシや竹のササラなどを使ってお湯で洗い、水気を切り水滴を拭き取ればOK。火にかける必要も、油を塗る必要もありません。
フライパンのほかにも、炒め鍋や天ぷら鍋、専用蓋など種類が豊富。
価格もフライパン16cmが5,500円~と高すぎず初心者の方にはぜひおすすめです。

対応熱源:直火・IH(16・18cmはIH不可)
重量:950g(26cm)
油ならし:必須
使用後:お湯で洗浄後、水気を拭き取る

スタイリッシュなデザインで日常使いにも◎
ビタクラフト スーパー鉄

リバーライト極JAPAN同様に、錆びにくい鉄フライパンです。ビタクラフト独自の「窒化4層加工」を施すことで錆びにくい強靱な鉄のフライパンに。お手入れ方法も同じで、熱いうちにお湯で洗い、水滴を拭き取るだけ。
さらに、使用前の【油返し】も必要ありません。使用時は中火で1~2分予熱し、調理に必要な油を入れたらキッチンペーパーなどで十分になじませせるだけでOK。使用前・使用後がとっても手軽になった鉄フライパンです。
鉄フライパンではあまり見ない、ステンレスの取っ手がスタイリッシュでかっこよく、デザイン性の高さからスーパー鉄を選ぶ人も。

対応熱源:直火・IH
重量:963g(26cm)
油ならし:必須
使用後:お湯で洗浄後、水気を拭き取る

”打ち出し”製法で生まれる究極の鉄フライパン
九十九(つくも)

長年培った感覚で1つ1つハンマー(機械)で叩いて形成される、山田工業所の”打ち出し”製法から生まれた鉄フライパン。鉄はハンマーで打たれることで鋼となり、薄くても丈夫に。また、表面に付いた細かな凹凸は油なじみを良くしこげつきにくくしてくれます。

持ち手には日本人には馴染み深い桜を使用。しっとり手になじむ持ちやすさが特長です。
使用前・使用後の手入れが必須の本格派ですが、手間をかける分だけ愛着が湧き大切に使い続けたくなる、そんな鉄フライパンです。

対応熱源:直火・IH
重量:1032g(26cm)
油ならし:必須
使用後:お湯で洗浄後、乾かし油を塗る

作ると食べるをひとつにした
JIU(ジュウ)

大阪の小さな町工場の藤田金属と、デザイン事務所TENTが試行錯誤を繰り返し、誕生した「JIU(ジュウ)」。
ハンドルは着脱式になっており、フライパンの形から分かるよう調理後はそのままお皿としても使える鉄フライパンです。出来立てを楽しめ、食卓で映えるとSNSでも人気の商品です。
ハンドルの着脱が可能なことで、コンロの上では場所をとらず広く使え、収納も省スペースで収まります。
JIUも手軽に使える鉄フライパンです。藤田金属独自のハードテンパー加工(焼き付け加工)を施しているため、使い始めの「油ならし」が不要。買ってすぐ使えて、使い終わった後は洗剤を使わずブラシ等で洗い水気を飛ばすだけ。

対応熱源:直火・IH・オーブン
重量:1040g(L:24cm)
油ならし:不要
使用後:お湯で洗浄後、水気を拭き取る

アウトドアからキッチンまで、タフに活躍
LOGDE BlackLock

1896年創業、キャンプ・アウトドア業界では知らない人はいないLODGE社が、満を持して送り出した「Blacklock」 。ダクタイル製のフライパンです。
ダクタイルとは組織中のグラファイト(黒鉛)の形を球状にして強度や延性を改良した鋳鉄のこと。スキレットとも言い、より頑丈な鉄フライパンです。
分厚く重みのあるBlackLockは、蓄熱性が抜群。ステーキやパエリアなどしっかりと火を通す必要のある料理がより美味しく仕上がります。
取っ手が短く使い勝手も◎。直火やオーブン、家の外ではキャンプでも活躍してくれます。
また、シーズニング(油ならし)済みという特長があり、これにより料理の準備がより簡単に。箱から出してお湯で洗えばすぐに調理を開始できます。

対応熱源:直火・IH・オーブン
重量:1751g(26cm)
油ならし:不要
使用後:お湯で洗浄後、乾かし油を塗る

 

おわりに

使うのが難しいイメージのある鉄フライパンですが、正しい使用方法を覚えたら意外と簡単な作業に変わります。
少しだけ手間はかかりますが、使うたびに自分で手入れすることで愛着が湧き、使用する頻度が上がるなんてことも。使用するたびに油がなじみ使いやすくなっているのを感じるたびに嬉しくなり、料理の楽しみも広がります。
ぜひみなさんも自分に合った鉄フライパンで育てる楽しさを見つけてください。

Writer Profile

La Cucina Felice

料理の楽しさと出会える、キッチン用品専門店、ラ・クッチーナ・フェリーチェ。

季節の香りを感じる店内で、気になる道具の使い心地を比べたり、暮らしを豊かにするヒントを見つけたり。家時間を大切にする人々へ、毎日をちょっと上質にするキッチン用品を提供するコンセプトショップです。

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