【宮﨑製作所 おかず鍋】内側チタンの全面三層構造。調理から冷蔵庫保存、リメイクまでこなす頼れる両手鍋

 

毎日の「おうちごはん」をもっと楽に、もっと美味しく

仕事から疲れて帰ってきた夜。「ちゃんとした手料理を食べたいし家族にも食べさせたいけれど、調理も後片付けも面倒……」そんな風にため息をついてしまう日はありませんか? 現代は共働き家庭も増え、日々の暮らしの中で効率化が求められる忙しい時代です。それでも、手作りの温かい家庭料理を囲む時間は、心と体をホッとほぐしてくれるかけがえのないものですよね。

「家庭料理が次世代にも続いていくことを、道具の力でサポートしたい」。そんな温かい想いから生まれたのが、新潟県燕市で1960年に創業した老舗道具メーカー「宮﨑製作所」の新しいお鍋シリーズです。

今回は、日本の食卓に欠かせない「おかず(煮物など)」を美味しく作り、優れた手軽さで毎日の自炊をサポートしてくれるおかず鍋」について、宮﨑製作所の企画・広報担当である宮﨑絢子さんに直接お話を伺いました。このお鍋が、あなたのキッチンの心強い相棒になる理由を紐解いていきましょう。

 

 

取材日:2026年6月某日
取材場所:株式会社宮﨑製作所 本社 (新潟県燕市)
取材者:ワイ・ヨット ストア 編集部

 

目次


ころんとしたフォルムに職人技を宿した、頼れる両手鍋

「おかず鍋」は、その名の通り、日本の家庭料理の基本である「ご飯・おかず・汁物」のなかの「おかず」を作ることに特化した両手鍋です。「ジオ・プロダクト」や「オブジェ」といったロングセラーブランドを手がける宮﨑製作所が、会社名を冠して世に送り出した自信作です。

サイズ展開は、日々の使い勝手を考慮した18cmと20cmの2種類。ころんとした丸みを帯びたフォルムは、キッチンに置いているだけで心が和むような愛らしさがあります。

しかし、その親しみやすい見た目とは裏腹に、本体は内側から「チタン・アルミニウム・ステンレス」の全面三層構造という、燕三条の職人技が詰まった本格派。フッ素樹脂加工などのコーティングに頼らず、金属そのものの特性を最大限に活かした長年愛用できる調理器具です。


忙しい現代の「保存の負担」から生まれたチタンという選択

「料理はしたいけれど時間が取れない、という方たちが、負担なく手料理を作って家族に食べさせられるような商品になればいいなという想いがありました」と宮﨑さんは語ります。

開発の大きなキーワードになったのは、なんと調理後のお鍋による「保存」でした。たくさん作って、余ったらそのままフタをして冷蔵庫へ。タッパーなどの保存容器に移し替える手間を省くことで、名もなき家事や洗い物を減らすことができます。

しかし、酸や塩分を含む料理を入れたまま一般的な金属製の鍋で保存すると、サビや腐食が心配になりますよね。ステンレス鍋の取扱説明書にも「料理を保存しないでください」と書かれていることがほとんどです。

「だからこそ、素材の面から見直しました。保存ができるというコンセプトを実現するために選んだのが、耐久性が極めて高く、腐食しにくい『チタン』だったのです

宮﨑製作所の「お客様の日常の負担を減らしたい」という強い願いがチタンという素材との出会いを生み、この画期的なおかず鍋を誕生させました。


燕三条の職人が挑んだ、硬い「チタン加工」という高い壁

「調理から保存まで」を1つで実現するために選ばれたチタンですが、実はその加工は困難を極めました。「チタンはステンレスよりも硬度が高く、曲げたり成形したりしようとすると割れたり欠けたりしてしまうんです」と宮﨑さんは当時を振り返ります。

少しずつ形を作ろうと何度も工程を重ねると金属がどんどん硬くなってしまうため、なるべく少ない回数のプレスで一気にあの美しい丸みのある形に仕上げる必要がありました。

さらに、外側のステンレスと内側のチタンのフチ部分を美しく丸く巻き込む(カーリング)工程でも、硬いチタンの端が鋭利にならないよう、板の厚みをミリ単位で調整しながら「どれが一番きれいに巻けるか」という果てしない実験が繰り返されたそうです。

燕三条の職人たちの「妥協しない執念」と「確かな技術」があったからこそ、このなめらかで美しいおかず鍋が完成しました。毎日触れるものだからこそ、細部にまで人の手の温もりが宿っています。

旨味と栄養を逃しにくい厚み

おかず鍋の大きな強みは、内側が「チタン」、中心が熱伝導に優れた「アルミニウム」、外側が保温性と耐久性に優れた「ステンレス」という全面三層構造にあります。底面だけでなく側面まで多層構造になっているため、日本のガスコンロの炎が鍋全体を包み込み、熱ムラなく均一に食材に火を通すことができます。

このおかず鍋は、板厚が「2.0mm」としっかり厚く設計されています。鍋全体にムラなく熱を伝えるこの厚みと、蒸気を逃がさない精巧な蓋の噛み合わせにより、少量の水分で食材本来の味わいや栄養素を活かした無水調理を行うことができます。

「ほうれん草なら大さじ2杯のお水で、ゆで卵4個なら50ccのお水で調理できます」と宮﨑さん。お湯を沸かす時間をカットできるため時短になり、節水・節電にもつながります。

 

 

そして、おかず鍋の底面の「丸み」にも使いやすさの理由が隠されています。「個人的に、混ぜやすさを重視したかったんです。お玉やヘラが鍋底のカーブにフィットして、具材を崩さずにきれいに混ぜられるように設計しました」。この絶妙なR(丸み)があるおかげで、毎日の調理がスムーズに行えます。

 

翌日は「味変リメイク料理」で、毎日の夕食準備を楽しく

「作り置きをして、翌日もそのまま温め直せるのは便利ですが、毎日同じおかずだと飽きてしまうこともありますよね。だからこそ、このお鍋で『リメイク料理』を楽しんでほしいんです」と宮﨑さんは微笑みます。

たとえば、たくさん作った肉じゃが。翌日はカレー粉を足してカレー味のコロッケの具材にしたり、カレールーを入れて和風カレーにアレンジ。豚汁が余ったら、キムチを入れてキムチ鍋に味変するのもおすすめです。

 

さらに、余った「かぼちゃの煮物」に牛乳などを加え、お鍋の中でそのままハンドミキサーを使ってポタージュスープに作り変えることも可能です。 フッ素樹脂加工のようにコーティングが剥がれる心配がないチタン素材だからこそ、金属製のツールも気兼ねなく使えます。冷蔵庫から出して火にかけ、そのままリメイクまで1つの鍋で完結する使い勝手の良さは、毎日の自炊を効率よくサポートしてくれます。

 

予熱(食材を入れる前にお鍋を温めること)をしっかりすれば、くっつかずに焼く調理もすることができます。鶏の照り焼きも綺麗な焼き目を入れることができます。

ビスのない内側と露出しないアルミ。毎日気兼ねなく洗えるタフさ

 

毎日使う道具だからこそ、使い終わった後のお手入れのしやすさは大切なポイントです。おかず鍋は、内側を留めるビス(リベット)が一切ありません。スポンジが引っかかったり汚れが溜まったりする隙間がないため、鍋の内側全体を隅々までスムーズに洗うことができます。

焦げ付いてしまったときは、クレンザーとスポンジで力を入れて洗って大丈夫です。宮﨑さんは、長年美しく使うための秘訣をこう教えてくれました。 「汚れが蓄積するとそこから傷みやサビの原因になります。汚れたときは力を入れてこすり洗いしてください。それが、ステンレスやチタンを一番長持ちさせるお手入れなんです」

タフで美しくお手入れも簡単。まさに毎日のキッチンワークの頼もしい味方です。


ケーキ型の代わりにも。おやつ作りを広げるオーブン調理

 

おかず鍋の魅力は、直火やIHによる毎日の「おかず作り」だけにとどまりません取っ手から蓋にいたるまですべてが金属製のため、お鍋ごとそのままオーブンに入れることができます。

これにより調理の幅が広がり、ケーキ型の代わりにおかず鍋を使って焼き菓子を作ることも可能です。熱伝導に優れた全面三層構造の特性を活かし、生地の内部までムラなくじっくりと熱が通るため、ふっくらとした仕上がりになります。

おうちでの特別な日のディナーだけでなく、そのままオーブンに入れて手作りおやつを愉しむ時間まで。1つの道具がこれほど多様な役割を果たしてくれる使い勝手の良さは、キッチンに立つ時間をいっそう豊かに変えてくれます。




「合理的かつ丁寧な暮らし」を求めるあなたの伴走者に

「タッパーに移し替える手間や洗い物を減らしたい」という合理的な願い。そして「コーティングフリーの安心感と、栄養を逃がさない調理で美味しいごはんを食べさせたい」という願い。おかず鍋は、チタンによる保存性と、厚みのある三層構造による調理性で、その両方の願いを叶えてくれます。

「毎日料理をするあなたの労力を誰よりも理解し、そっと寄り添い、背中を押してくれる頼もしい伴走者でありたい」。そんな作り手の温かいエールが込められたこのお鍋をお迎えして、肩の力を抜いた、美味しくて楽しい自炊生活を始めてみませんか。


あわせて読みたい:宮﨑製作所 現地取材シリーズ

今回の「おかず鍋」のほかにも、宮﨑製作所が誇る職人技が詰まった名作のストーリーを公開中です。どこからでも美しく水切れ良く注げ、お味噌汁作りや重ね煮に最適な「おつゆ鍋」の秘密に迫ったインタビュー記事もぜひあわせてご覧ください。


Writer Profile

bashi

17歳の黒猫と暮らし、最近はヘルシーな自炊を心がけています。
道具にはこだわりがあるものの、キッチンツールはまだまだ初心者。
新米スタッフならではの新鮮な視点で、皆さんと一緒に、お気に入りを見つけていければと思います。

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